アルバニア語

ヨーロッパの言語の中で
一般によく知られていない公用語と言えば
この言語などその筆頭ではないか。
しかもアルバニア語は、印欧語族の中で
アルバニア語派という1言語で1語派を成している。
印欧語族の中で、何か孤独感すら漂わせている。
確かに、実際文法を学んでみると、
Cila është ajo?(彼女は誰ですか?)という文は、
cila=誰
është=〜です
ajo=彼女は
という組み立てで、ështëなどは、ドイツ語のist、フランス語のest、
イタリア語のsta、スペイン語のestáなどと似ていて、
印欧語族の仲間だと感じられるだろうが、
次のような修飾形容詞の形、
një djalë i mirë(〔一人の〕良い少年が)[主格]
një djalë të mirë(良い少年を)[対格]
i/e një djalë të mirë(良い少年の)[属格]
një djali të mirë(良い少年に、良い少年から)[与格、奪格]
を見ると、形容詞を修飾形にするために、名詞との間に立つ
i,tëといった小詞の変化が独特であることに気づくだろう。
実際、その他にもある小詞の変化は
この言語の難しいところの一つである。
その他にも、動詞活用、名詞の曲用など、
どう考えても、印欧語族の他語派に帰することができない独自の言語である。
しかしアルバニア語は目立たない。
アルバニアの経済的地位、歴史的経緯などが関係しているのだろうか。
我々の「まだ知らぬヨーロッパ」である。

スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード