世界中の片隅を

NHK「世界ふれあい街歩き」で、ギリシャのロードス島を取り上げていた。
ギリシャは、歴史的な見どころが多い分、一般市民の生活はあまり取り上げられない。
それが、この番組で、胸のつかえが下りる思いだった。
何も、特別な事が分かったわけではない。
ふつうのギリシャ人が、世界の普通の人々と同じように、
淡々と、人なつこく生きている。
だが、こういう姿を見ていると、私は一種の感動を覚えるのだ。
彼らの言語が、彼らの生活の中であたりまえに話され、
そこで、世界中の人々と同じような喜びや悲しみや憤りが語られる。
我々は、実によく似ているではないか。
こういうことを実感することが重要だと思う。
世界中の言語を、人間の差異を感じるためではなく、
共通性を感じるために学ぶ。
歴史・文化・政治といった大きな枠組みではなく、
世界の各地の片隅で繰り広げられる、小さな、同じような人間の営み、感情。
実はそのほうがずっと普遍性に満ちているのではないか。
だから私は「世界中の片隅」に触れたいと強く願う。
そのためにこそ言語を学びたいと思っているのである。
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テーマ : 語学の勉強
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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