電子辞書の力

ある事情があって、中国語の文章をいくつか
断片的にではあるが、訳す必要に迫られた。
中国語は日常的に接していないとなかなか上達しにくい言語で、
辞書も引くのに手間がかかる。
まず漢字のピンイン(発音および声調のローマ字表記)を覚えていないと
その漢字の項にたどり着けず、
まずは単漢字のピンインを探ってから、その漢字にたどり着き、
さらにその漢字が先頭になった熟語を調べる、という手順になる。
しかし、文章中の表現の塊りの切り出しに失敗すると、
これらの手順が水の泡と消えて、最初からやり直しになる。
切り出しを間違えぬためには、日頃から中国語に接し、
そのカンを養わなくてはならない。
ところが、である。
今回は8ヶ国語分の外国語辞書を入れた電子辞書を使ってみた。
すると、ピンインを覚えているものは熟語のピンインを入力すれば、
すぐに回答してくれる。
ピンインがわからなければ、手書き入力でそれを調べ、
すぐに上記の方法が使える。
紙の辞書をあちこちさまよう物理的煩わしさから解放された感じがする。
なにより、その表現が辞書中に存在するのかしないのか、
瞬時に分かるのがうれしい。
見当をつけやすくなった。
というわけで、その翻訳は意外と短時間で片付いた。
本の電子化は、辞書・事典類が最も適している、とはよく言われることだが、
今回はそれを実感した次第である。(もちろん紙の辞書の方が良い点もあるけれど。)
あとは書き込みが出来て、なおかつそれも含めて検索できるようになれば
言う事はないのだが。
それから、主要言語以外の辞書がなさすぎる。
せめてポルトガル語とアラビア語は出して欲しいなあ。
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プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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