アラビア語における「見極め」

先日知人から、旅行みやげにアラビア語の新聞をもらった。
「البيان」(’al-bayān声明)という名前の新聞だ。
そんなにアラビア語は出来ないのだが、試しにちょっと読んでみる。
もちろん、辞書と首っ引きだ。
「القاهرة تطالب واشنطن بنزع التوتر بين لبنان وإسراأيل」
(カイロはワシントンに、レバノン・イスラエル間の緊張を取り除くよう要求)
と読める記事があった。
本文を読むが、一番戸惑うのは、その語が本来のアラビア語語彙なのか、
外国語なのかの判断である。
「هيلاري」(hīlārī)という語が出てきたので、
この語はH-L-Rという語根かな、と思って調べたが見当たらない。
よく見たら、「هيلاري كلينتون」(hīlārī klīntūn)とあり、
「ヒラリー・クリントン」のことだった。
アラビア語は通常3つの子音からなる「語根」に種々の接辞・変化を加えて
語形成をするので、辞書はこの語根配列で編まれている。
学習者はこの3子音をつきとめるのに血眼で読むのだが、
外国語はそのルールにあてはまらないので、
一般的外来語はスペル順の配列になる。
原理が根本的に異なるので、
外来語(外国語)か否かの判断を誤ると袋小路になる。
やはり慣れと、周辺事情にも通じないと、記事1本読めない。
辞書も外来語の十分な記載を備えたものが無いので、
なかなか中級以上のレベルに進むのは大変である。
私も基礎語彙を十分に習得しないと前へ進めないと感じている。
さても長き道のり、である。
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井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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