文法ノートのこと

 昔から言語の勉強をする時に「文法ノート」というのを作っていて、これはまず文法書をずっと取って置けない(スペースが無い)という理由と、簡単に文法のリファレンスができるものが欲しいという気持ちから作り始めたものである。
 そのうち、文法の分類をなるべく共通にした方がリファレンスが容易であることに気付き、自分なりに文法の共通枠を作るようにして、新しい言語の文法記述を、それに合わせるようにして勉強するようになった。
 そのうちに音声記号を抽象的に表す必要があると思って「抽象的音声記号」を考えだしたり、「接辞グロッサリー」を接辞中の第一子音のアルファベット順に整理する、また変化形から元の形を導き出す「川上り文法」の要素を導入するなど、いろいろ自前で工夫はしてきたつもりである。その他にも細々した工夫はいろいろ考えた。
 そんなことをして作った文法ノートだから、他人が見たらきっと訳が分からないだろうし、気味が悪いと思うかもしれないな、と考えて今まで人にはなるべく見せないようにしてきた。
 しかし最近校閲講座というのをやって、「そういうものはきっと興味を持つだろうから見せてみたら」というふうな助言をされて恐る恐る見せたところ、非常に熱心に見る人がいたので、自分でも意外であった。
 私の文法ノートの作り方が正しい、と主張するつもりは全然ないが、こういった「なるべく共通フォーマットを意識した文法シリーズ」という語学入門叢書などはあってもよい気がする。
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プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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