落ち着かない

 フォガッツァーロの『昔の小さな世界(Il piccolo mondo antico)を読んでいるが、中にミラノ方言が頻出するので、思ったよりも難しい。ミラノ方言の辞書は、イタリアに行った時、本屋で面白半分に買ったポケット辞書(ミラノ方言とイタリア標準語との両引き辞書)を持っているので、分からない時はそれを見る。とはいうものの、全部了解できるわけではない。話の筋もいま一つ進行が遅く、登場人物も多いのでちょっと掴みかねるところがある。もうしばらく読んで進まなければ、別の物に差し替えることも考えるかもしれない。相性があるから、無理ならあきらめる、という選択肢もあり、だ。
 ずっとイタリア語は勉強しているから多少は身に付いているかと思っていたが、会話学校の先生から渡された、前置詞を選択する文法問題に頭を抱える。辞書を見ても正解が分からないものがある。辞書で取り上げられない領域にまで踏み込んでいるということだろう。言語の用法は辞書に全て載っているわけではない。かなりの領域が辞書ではブラックボックスである。結局こういうものは、文章を多く読みこむ以外に解決法はないのである。際限の無い話だが、これが語学である。ふう。
 フィンランド語の会話集の聴き直しが、やっと最終段階に入る。こんな小冊子の文例が、なかなか頭に入ってこない。頭が固くなっているのだろう。ブルトン語はもっと入ってこない。会社からの帰途に聴いていても、座っていると疲れでふと寝入ってしまい、ほとんど何も覚えない。早く夏が過ぎてほしいとは思うが、そうなると通勤時に聴くという習慣に残された日数もどんどん減ってくる。まああと数種類聴いたら、この習慣はお終いだ。その後は、家で聴くための方式を再度編み出さねばならない。
 校閲講座の2回目も無事終了した。自前で持っている原書の類を少し持って行った。皆さん結構興味を持って下さるので、重いものを持ってきた甲斐がある。
 いろいろあって、何か落ち着いた気分で学習する気持ちになれない。変わり目は仕方ないか。
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プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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