カオス

 いつの間にか7月になって、会社勤めの最終年度に入った。いろいろな意味で生活の切り替えをしなくてはならないので、何となく気持ちが落ち着かない。学習の組み替え、新しい方法の模索、辞書類の整理。思ったように手許の学習や読書が進まないのも、いつもよりもどかしく感じる。しかも今月からは会社主催の校閲講座の講師という、思ってもいなかった仕事が加わった。
 経験が無いわけではないが、一人で連続講座というのは初めてだ。プランはあるが、実際どうなるかは現場での勝負である。ちょっと緊張する。最後の一年も何だかあたふたとして過ごすことになりそうである。
 前から続けているシュメール語は、相変わらず難しい。こんな言語を解読する人に敬意を抱かざるを得ない。チェロキー語も始めたが、チェロキー文字がなかなか覚えられない。ひらがなのような音節文字(単子音を表すものも少数あるが)で、アルファベットと同じような形をしたものもあり、しかし音はアルファベットの音とは全く無関係、ひらがなと同様に、子音が共通でも形態的要素は全くバラバラなので、覚えるのが大変である。表を見ながら書く練習をしているが、物になりそうもない。もっとも物にしても実用にはならないことははっきりしているけれど。
 Assimilシリーズは4種類並行して進めている(アルメニア語、マラガシ語、バスク語、クロアチア語)が、この1年で半分終えられたら、と思っている。バスク語とクロアチア語が何とかなるかもしれない。
 音声学習はフィンランド語を急遽突っ込んだので、マラーティー語は中途で頓挫しているが、これはやむを得ない。フィンランド語は気になりながらもなかなか初歩以上の学習ができなかった言語なので、翻訳の校閲をすることになったのはいい機会なのである。初校はもう終えたが、再校をやる前にもう少し慣れておきたい。少し読めるようになったら、世界ももう少し広がるような気がする。
 トンガ語も本が分厚くて、いくら調べてもなかなか進んだ気がしない。我慢我慢。
 他にもいろいろあるが、ちょっと手を広げ過ぎで説明しきれない。あと1年なのに収拾のつかないカオスである。きっとこの混乱を引きずったまま会社員生活を終えるのだろうな。
 ああそうだ、無謀にもトルコ語の短編を1本頑張って翻訳してみたいと思っていたのだが、この分ではいつになることだろう。その前にせめてトルコ語単語の学習をやっておこう。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード