読書計画の原則?

 読みかけの原文講読がいくつかあって、今後これらをどうしていくか考えなくてはならない。いくら多言語読書といっても、時間は限られるわけだから、作品を選別しなくてはならない。それは前から分かっていて、なるべく外れの少ない古典的作品に集中しよう、とは考えているが、いくつも手を出しているとどれも進みが遅い。
 今、八作品ぐらいを並行して読んでいるが(多すぎる)、それぞれに割ける時間が少なすぎて捗らない。困ったものだ。少し整理しなくては。

① 古典作品として作品を読みたいもの。
② マイナー言語の進んだ読解練習として読みたいもの。
③ 文法を学んだ少数言語の読解練習入門。
④ 作品全体を読みたいというより、その作品世界の感触に少し触れてみたいもの。
⑤ 資料や話題・知識の仕入れ元として読みたいもの。

読みたいものはこんな風に分類できるだろうか。
これらのうち、①と②は時間がかかる。③と④は細切れでやってもよいもの。⑤は成り行き次第のもの。計画的に読むのは①と②、③くらいか。④と⑤は気分や必要に応じて、ということになる。特に④の手加減が重要だろう。たとえばマルコ・ポーロの『東方見聞録』だとか、ジョルジョ・ヴァザーリの『画家・彫刻家・建築家列伝』だとか、中高ドイツ語で書かれた『ニーヴェルンゲンの歌』だとか、全部を読むのは大変だが、部分的に読むだけでも面白かったり、雰囲気が味わえそうなものは思い切ってここに分類してみる。異論はあるだろうが、読むのは私なので、私の好みでバッサリとやるしかない。①に入るか④に入るか、は自分に正直になって決めるしかないだろう。シェークスピアなどはやはり①だろう。ピランデッロも①だ。ゾラなどもいくつかの作品は①にしたいが、どうかなあ。気になる作家は、勘で選んだ作品をせめて一つ、ということになりそうである。①に入る作品の一つでもある作家は、私の好みの作家ということになるのかもしれない。厭なら途中でやめるのもあり、だ。そうなると④に分類される(しかも結果的に自分の好みには残念ながら合わなかった例)ことになるだろう。
②、③はそういう本に巡り合うかどうか、運次第だ。
こう考えると、計画的な部分より運命次第の部分の方が多いような気もする。でもこれで良いのだろう。時間は限られている。全てを自分で決めるのはつらい。神様に決めてもらう方が気楽というものだ。
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プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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