多言語学習者は普通の人間

 ブルトン語を聴き始める。100課あるうちの3〜4課分を繰り返し聴き、少しずつずらして前に進んで行くのだが、その分量とスピードの加減が難しい。習熟するつもりはないが、一応テキストを見ながら聴いて、とりあえずスムーズに意味が把握できるくらいの感じになってから次に進みたいので、思ったよりも捗らない。ただ時間は限られているから、少し見切って先に行くこともある。もう一つ聴いているマラーティー語についても同様。妥協というと厳しいが、見切りの付け方というのも大切だ。多言語学習というと、何でも実用的なレベルまで持っていくのだろうと想像する人も多いかと思うが、そんなことは無理である。多言語学習者は魔法を使えるわけではない。普通の人間である。あり得ない想像をされた上で、「偉そうなことを言っても、あれが出来ないじゃないか、これもできないじゃないか」などと言われても困るのである。多言語に興味を持つのは、普通の趣味と変わらないと思う。その上で、どれかの言語に多少なりとも習熟して何かの役に立てば結構だ、という程度のことである。
 というわけで、今後も見切りの付け方に悩みつつ学習を続けることになる。
 書き忘れたが、読書の方も、シェイクスピアに続けてモリエールの『タルテュフ』を読み始めた。たまたま本棚にあったための選択。
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プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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