近況について

 イタリア語の読本を変更。ヴェルガの短編もいま一つ身が入らない。
 古いものは当たり外れが多いような気がする。今回読んでいたものは、昔のミラノの若者を主人公にしたものだったが、どうもその登場人物たちのポーズや奇矯な行動がこちらの心に響いてこない。こちらの年齢もあるだろうが、時代の問題もあるような気がする。現代物なら、曲がりなりにも現実に存在している(かもしれない)人物像としてリアリティを感じられるのだろうが、もはや過ぎ去った時代である。もしかすると、自分は若者の姿にあまり興味が無いのかもしれない。
 というわけで、ヴェルガには申し訳ないけれども(彼の責任ではない)私の読書プランか出らは当面退場していただいて(もう読まない、とは言っていない)、代わりにフォガッツァーロの『Piccolo mondo antico(昔の小さな世界)』を読むことにした。19世紀後半の「理想主義」の文学者ということだが、そういうことは読んでみて判断しよう。少し読んだところでは読みやすそうなので続きそうである(分かりませんけれども)。ちょっと長いものなので、そこがどうだかなあ。
 
 各言語の文法を「文法ノート」に纏めてきたのだが、初期に勉強したものは、まだその発想がなかったのでノートも存在しない。日頃読みなれているものは必要ないけれど、やはりノートがあった方が便利、という言語がある。タイ語がそれで、今回新たにノートを作ることにした。材料は以前読んだ『タイ語読解力養成講座』(めこん)である。復習しようと思っていたのでちょうど良かった。

 シュメール語の文法書は、接辞グロッサリーをとりあえず作りながら読んでいるが、それでも大変である。この言語はまだ研究途上なのだろう。逆に古代言語を研究する苦労がしのばれて良い経験かもしれない。
 他の言語も引き続き細々と続けているが、進み方は蝸牛の歩みである。Assimilのチェコ語と、マラヤーラム語の文法書(昔やったものとは別の文法書で追加学習)があと少しで終わるのだが、ここに来てなかなか進まない。もどかしいが仕方がない。
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プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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