ラトヴィア語という立場

ラトヴィア語は、印欧語族バルト語派の生き残り2言語の一つ。
もうひとつはリトアニア語で、
こちらは言語学者にはお馴染みだ。
日本語で入門書もある。
なぜかというと、リトアニア語は古風な言語で
複雑な変化をする。
そこが言語学者にとっては面白いので、
印欧祖語に最も近い現代語として有名なのである。
しかしおよそ上達するには困難な言語で
いってみれば「言語学的ミニ知識」として
勉強する人が多いのではなかろうか。
ところがラトヴィア語と来たら
文法的にはかなり変化をこうむってしまい
(アクセントなどは、エストニア語やフィンランド語の影響か、
常に第一音節に来る、という単純さだ)、
言語学者の視線は少々冷ややかであり、
かといって上達するにはさほど容易な言語とも言えず、
従って学ぶ人も少ないのか、
文法書も少ないし、辞書もまともなものがあまりない。
私などはソ連時代にリガで出版された
『Latviešu-Angļu Vārdnīca』という辞書を使っている。
1982年の出版で、おそらく今後も
この辞書を使い続けるだろう。
代わりになるいい辞書が出ればよいのだが。
何かやはり不公平を感じますね、言語に関しても。
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テーマ : 言語学・言語論
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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