悠々自適、なんて・・・

ここのところ少し多言語読書の方が滞っている。
旅行のために勉強したハンガリー語とチェコ語だが、ついでにと思って始めた原典講読が進まず、ハンガリー語は旅行で買ってきた短い作品に鞍替え。続けてはいるが、やはり「読書」という段階に至るには時間がかかりそうである(ちょっとずつ意味を取ってゆく、というレベル)。チェコ語のカレル・チャペックの戯曲は、充てられる時間が無くて宙ぶらりんである。なんとかしたいのだが。
前々から読み進めているスペイン語『ドン・キホーテ』は、かなり進んできた。先日読んできたところで、この作品が傑作と呼ばれる所以を感じたところがあったが、まだ全体を見渡せるところまで来ていないので、その感想はいずれ後日書くことになるだろう。
古典ギリシャ語は『イーリアス』を中断して『アンティゴネー』に挑戦したが、これも負けず劣らず難物だったのでしばし思案の末、ヘロドトス『歴史』はどうだろうか、と方針変更した。意志薄弱と言われるだろうが、とにかく古典語は道を間違えるととんでもなく厄介だということが今回分かったので、格好つけたことをやっている場合ではないのである。幸い今のところ、ヘロドトスのギリシャ語は全二者より意味が取り易い感じがする。それでもこれも標準とされるアッティカ方言ではなくイオニア方言だそうだから、この先どうなることやら、である。
イタリア語だけは講読を続けている。カルヴィーノの短編集。ただし、最近ジョルジョ・ヴァザーリの『画家・彫刻家・建築家列伝』をかじり始めたらこれも面白そうなので、今後どうするかちょっと迷っている。いずれピランデッロやジョヴァンニ・ヴェルガなどをきちんと読みたいのだが。
ロシア語(ドストエフスキー『白夜』)と中国語(老舎『駱駝の祥子』)も中断してしまった。どうしようもないな。語学部分と講読部分の比率を見つめ直す必要がありそうだ。
相変わらず耳の調子は今一つだ。その上こんなことに悩んでいる。定年が過ぎても、悠々自適などどこの人の話か、と苦笑するしかない。
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プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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