『大阪語4週間』だとか

前々から、こんな企画の出版があれば面白いのになあ、と思っているものがある。
それは、日本語の代表的な方言を、まるで外国語の手軽な入門書張りに『○○語入門』とか『○○語×週間』みたいなタイトルで20課ぐらいにまとめ、練習問題やCDを付けてシリーズ化した「日本語地方語学叢書」みたいなものである。
もちろんイラストもふんだんに入れる。各課の例文は、各地方の日常をテーマに設定、なるべく笑える要素も入れたものとする。
CDには発音練習(大阪語〈ここでは大阪弁と呼ばずに「大阪語」と称する。同様に「名古屋語」、「京都語」、「津軽語」、「鹿児島語」などとする〉の単音節語、「目」の尻上がりになる抑揚などを大真面目に発音練習に取り入れる。実は語学的には大切なことである)、各課スキット、その他練習問題を録音する。
『大阪語入門』の第一課は「挨拶」である。
「おはようさん。」で始まるのかな。(当方、関東の人間なので、どのあたりが標準か見当が付きにくい。)
「ほな、さいなら。」で終わるとか。
「~ではありません。(英語のis not)」は、大阪語では~chau(~ちゃう。)である、などの公式化も示す(これは実際テレビでミャンマーの日本語学校で大阪方言を教えているシーンで見た公式である)。
そして第十課あたりでは、「甲子園球場にて」ぐらいのシチュエーションの会話。いろいろなネタが考えられる。しかし語学としても役に立つものでなければならない。
なぜなら、これは英語版も作って、日本語の方言を学びたい外国人にも売りたいからである。
『京都語入門』には、舞妓さん同士の会話、なども入れる。日本紹介にもなる。
『津軽語入門』『鹿児島語入門』あたりになると、ほとんど外国語の教科書に近くなってくる(沖縄語を扱った『楽しいウチナーグチ』という好著があるけれど、あんな感じ)。
執筆陣は当然ながらその地方語の専門家を加えなければならないが、それに面白い要素を付け加える知恵のある人も必要だろう。
イラストも適当ではいけない。それ相応の力のある漫画家やイラストレーターを使いたい。CD吹き込みは、地元出身の話題になるような人を起用したい。
でも相当お金かかるだろうな、この企画は。しかし出版されたら、私は買いたいな、ぜひ。
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プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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