古代ペルシア語

先日古代ペルシア語の入門書を何とか終えた。
といってもネットで入門書がPDF形式でアップされていたので
それを勉強していたわけだが、
楔形文字を覚えるのもさることながら、
例文が碑文などの記録から取られていて(それしか存在していないから当然)、
「ダリウス王は言った」(θātiy Dārayavauš xšayāθiya)とか、
「アウラマズダーハー(神の名)の意思により」(vašnā Auramazdāhā)とか
「反乱者を打ち倒した」とかいう
歴史的な記録という以外にはあまり意味の感じられない文章のオンパレードで
正直息切れした。
文法も、資料の絶対量が少ないから
文法表のあちこちが欠落している。
現代語ではまず考えられない状態である。
楔形文字というのも、言語によって全く違うものなので、
古代ペルシア語の知識で、他の楔形文字は読めない。
ただ、ギリシア軍とも戦った古代ペルシアの人々の
言語のありようを知るのは、視界を広げるという意味で面白かった。
古代ペルシア語は、現代ペルシア語とは似ても似つかない
古風な言語である。むしろサンスクリットなどに、手触りはずっと近い。
学んで役に立つ、というものではない。
知る喜びのために学ぶものだと思う。
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プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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