ペンゴ語

古代突厥語(古代チュルク語)の文法まとめが終わった。
ここのところ、旅行用3カ国語(ドイツ語・チェコ語・ハンガリー語)会話の勉強に追われていたので、別言語の学習が進展するのは、ちょっとほっとする。
その後に始めるのは、ペンゴ語というドラヴィダ語族の少数言語である。インドの南東部(中東部と言った方が適切か)オリッサ州南西部、コーラープト、カラハンディで話されている。実はこの言語を初めて本格的に研究・記述した本、
“The Pengo Language——Grammar, Texts and Vocabulary” (Burrow, T. and S. Bhattacharya, 1970 Oxford University Press)
 を昔書店で見つけ、その文法書としての佇まいに惚れ込んで、いつか必ず学ぼうと密かに思い続けていたのである。言語学的に過不足のない簡潔にして十分な記述、適切な量の実例文、そして懇切なグロッサリーを、ほどよいボリュームにまとめ上げた、文法書は「斯くあらまほしき」ものだと思わず口にしたくなるような本である。言語そのものより、記述の仕方(しかもまだきちんと読んでもいないのに)に惚れ込む、というのは珍しいことである。
この言語は1971年の調査で話者1254人だったそうであるから、今はどうなっていることやら。もしかすると近いうちに絶滅してしまうかもしれない。この研究書1冊を得ただけでも幸運な部類に属すると言っていいのではないだろうか。

さて、明日から新しい言葉に入る。もちろん泥沼の如き旅行会話学習も続く。
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プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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