中国語読書

少し多言語読書に比重を移そうと思って、中国語の熟語学習に一区切りを付け、老舎の『骆驼祥子』(駱駝の祥子)を読むことにした。
中国語の読解で意外に難しいのは、「言葉の切り出し」である。中国語は日本語と同様、語間のアキというものが無いので、連続する漢字群を直感的にグループ分けできないと読むのに苦労する。知っているフレーズならすぐに分かるが、少し難しい語法などが入っていると、とたんにどこで区切るべきか迷う。その上にピンイン(発音表記)の不明な漢字が混じっていると、さらに難渋する。
孤立語(活用変化や接辞の接続が無い言語)であり、表音文字ではない漢字で表記される中国語の難しい点である。孤立語では一般に語順と成語表現が重要なのである。
中国人の書く文法書というのは、語構成や語順を詳しく分析したものが多い気がするが、それも彼らの言語の持つ性質から自然に導き出された態度なのだろう。言語へのスタンスが英語などの屈折語と根本的に違うのではないか。
さて『骆驼祥子』はどれくらいで読めるだろうか。中国語文学では老舎の他に、台湾の林海音なども読んでみたい(『城南旧事』は持っているが、その他にも読みたいと思う)。政治的にはギクシャクしている日中間だけれども、互いの庶民間での眼差しは絶やしてはならないと思う。
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プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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