ゾンカ語!

 3課だけなので、進み方が速い。シボ語はもう終わって(といっても、要するに3課分だけなのだが)、今度はゾンカ語である。
 ブータンの公用語、ゾンカ語は、長らく名前を知っているだけの言語だったが、『ゾンカ語口語教本』(今枝由郎著 大学書林)という本が2006年に出版されて、やっとその実際を知ることができるようになった。ただ、この本だけではやはり充分とは言えない。会話教本や、辞書などが出版されないかと待っているが、まだその姿を見ない。
 同じく一国の公用語でも、なぜかあまり紹介されない不遇な言語というのが存在する。ゾンカ語はその代表の一つだろう。ヨーロッパならアルバニア語、アメリカ大陸ならパラグアイのグアラニ語などもそうだ。アフリカはそういった言語だらけで、話者数だけなら大言語なのに、一般には全く知られていない言語が多い。たとえばフラニ語(フラ語とも)。1000万人以上の話者がおり、西アフリカの広い地域に分布している。ある日本屋を見ていたら、『フラ語入門』といったタイトルの本があり、「やった!」と喜んだが、見てみると何のことはない、フランス語を略した(!)名称だった。紛らわしいことをするものだ。言語名を面白半分でいじくり回さないで欲しい。
 この『日本語の隣人たち』シリーズで、やっとゾンカ語の音声に触れられる。こんな形でもいいから、他にも出してほしい言語はたくさんある。マルタ語なんか、どうでしょうか。
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プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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