学んでいない言語

まだ学んでいない言語で、どんなものがやりたいか、ということを考えてみた。
よく知られた言語はひとわたり学習したと思う(これは、「話せる」とか「できる」というのとは別)。とはいうものの、世界の言語は数千といわれているので、話者人口を別にすれば、ほんの端っこを齧ったぐらいのものである。言語一般について論ずる、なんて恐ろしいことはとても出来ない。
とはいうものの、人生の時間は限られているわけで、その限りある時間でさらに学習したい言語というと、選択がなかなか難しい。
大きく世界を見回して(時間的にも)みると、もはや学習不能な言語、というのに惹かれている自分を発見する。
ラテン語に駆逐されてしまったエトルリア語、バルト語派の中で早く滅んでしまったプロシア語、わすか数語の不分明な録音(聴いたことはないが)を残して民族と共に消えてしまったタスマニア語・・・これらは憧れるだけで、今後もそれは変わらないだろう。
大きな穴が開いているのは、アメリカ先住民の諸言語である。とくに北米。これらは言語学者のエドワード・サピアが研究して、その言語学的洞察にも大いに貢献した言語群(一括りにはできないほどヴァリエーションが豊富だという)で、人間の言語の可塑性の範囲を考える上で大変役に立つだろうと思われる。ただし学習するための資料は手に入れにくい(手に入っても専門的すぎる)。
それとアフリカの諸言語。こちらはいくつかやった(スワヒリ語、ズールー語、ウォロフ語、ハウサ語など。スワヒリ語以外は文法を一通り纏めただけ。アラビア語やアフリカーンスは別とする)が、全体からみたらほとんどやっていないに等しい。
考えたら目眩がしそうである。もうそんなには出来ない。今後新しい言語を学習する選択は、のんびりと、気持と縁に任せていくしかないだろう。
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テーマ : 言語学・言語論
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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