鳥の方言

私の家の周辺でウグイスが鳴いている。
しかしその鳴き声が少々妙である。
「ホー、ホケキョ」というのが普通だろうが、「ホー、ホケペチョ」みたいに一拍多く、声も何だか切れが無く、ペッタリした感じの(感覚的な言い方だが)鳴き方である。
先日、会社の保養所で一泊したときに、そこでもウグイスが鳴いていたが、それはまさしく、
「ホー、ホケキョ」というきれいな鳴き方だった。
我が家の周囲では、こういうきれいな鳴き方は耳にしない。
去年も、一昨年も「ホー、ホケペチョ」である。一羽の問題ではない。どのウグイスもそう鳴くのだ。
もしかすると、ウグイスにも方言のようなものがあるのだろうか。
鳥だって、すべて遺伝子で鳴くわけではなかろう。幾分かは周囲の鳴き方を耳にして覚えるのではないだろうか。
人間と鳥が全然別物で、鳥には学習能力など無い、と考えるのは少々傲慢だと思う。生物には亜種というものがあるが、これはやはりその土地に適応して姿が少し変わり、鳴き声も「方言化」した種類なのではなかろうかと思うのだ。
同じ生き物ならあってもおかしくないと思う。
言語というものも動物の行動一般に通ずるものがあるような気がしてきた。
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テーマ : 言語学・言語論
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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