ミャンマーの日本企業

ミャンマーの政情が安定してきたので、日本企業が進出しているらしい。
中国やその他のアジア諸国が経済発展とともに人件費が向上したので、
開放が遅れたミャンマーが、ローコストな労働力供給地として注目を浴びているようである。
しかし、以前テレビで見た進出日本企業は、まるで帝国主義時代のように、
ミャンマー人に日本語を強制してはばからない姿で、いささか唖然とした。
せめて現地の責任者がビルマ語(ミャンマー語)を学んで従業員との融和を図るとか、
現地の文化や慣習を尊重する態度を見せないと、こういった企業もいずれは何らかの問題を起こしそうな気がする。
人間はどうしていつまでも学ばないのだろうか。
自分が100%ラクチンな方法で、弱い相手に一方的に強制する、というのは愚かしい方法である。
そういう態度は必ずしっぺ返しを食らうものである。
相手にも文化や誇りというものがある、という当たり前のことを忘れてはならない。
たとえ日本語を共通語として提供することに成功しても、
いずれその日本語を、よりシンプルで合理的なものに作りかえられたり、
外国人同士の会話用に好き勝手にいじくり回されたりすることは避けられない。
それを使う外国人にとっては、日本語の伝統がどうこう、というのは関係のない話だからだ。
共通語に提供する、というのはそういうことである。
日本企業は英語を社員に学ばせて国際化した気でいるけれども、
実は戦前と本質的に変わっていないのだ、ということが良く分かる。
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テーマ : 言語学・言語論
ジャンル : 学問・文化・芸術

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まとめtyaiました【ミャンマーの日本企業】

ミャンマーの政情が安定してきたので、日本企業が進出しているらしい。中国やその他のアジア諸国が経済発展とともに人件費が向上したので、開放が遅れたミャンマーが、ローコストな労働力供給地として注目を浴びているようである。しかし、以前テレビで見た進出日本企業は...

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井上孝夫

Author:井上孝夫
多言語の学習・研究、多言語読書を長年続けています。著書に新潮新書『世界中の言語を楽しく学ぶ』『その日本語、ヨロシイですか?』あり。マンガ・イラストの別ブログ「スケッチ貯金箱」もやっています。

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